Scenario - love
夕暮れラブレター
少女 | 35台詞 | 放課後の教室で何やら書き綴っている少女。少年の言わんとしていることに気付いています。 |
少年 | 34台詞 | 少女が残る教室で本を読んでいる少年。内容は頭に入っておらず、自身の状況を語っています。 |
役名 | 番号 | 台詞 |
SE | - | 【カリカリカリ】 - 少女が文字を書いている |
SE | - | 【ペラリペラリ】 - 少年が本を読んでいる |
少女 | 01_girl01 | 「ねぇー・・・」 |
少年 | 02_boy01 | 「んー?」 |
少女 | 03_girl02 | 「何時までそこでそうしてるつもり?」 |
少年 | 04_boy02 | 「さぁ・・・いつまでだろうなー・・・」 |
少女 | 05_girl03 | 「あんた、暇なの?」 |
少年 | 06_boy03 | 「暇じゃねぇよ、今とってもいいところ」 |
少女 | 07_girl04 | 「どんなふうに?」 |
少年 | 08_boy04 | 「主人公が好きな子と二人きりで放課後の教室に残ってる」 |
少女 | 09_girl05 | 「それの何処がいいところなのよ…」 |
少年 | 10_boy05 | 「何か進展があってもおかしくないだろ?」 |
少女 | 11_girl06 | 「進展って…」 |
少年 | 12_boy06 | 「まだまだ主人公の片想いだけど、伝えるには絶好のシチュエーションだと思うんだ。ただ、いまいち勇気がなぁ…」 |
少女 | 13_girl07 | 「ヘタレなのねぇ」 |
少年 | 14_boy07 | 「ヘタレとか言うな、傷付いちゃうだろ……主人公が」(前半は自身のこと。後半は「いや、俺じゃなくて…」風) |
少女 | 15_girl08 | 「主人公には聞こえないからいいのよ。あんたにしか聞こえてなーい」 |
少年 | 16_boy08 | 「そうだけど…万が一ってことが、あるだろ…」(ごにょごにょ) |
少女 | 17_girl09 | 「本の中に聞こえるなんて、そんな一部の人間が喜びそうな現象が易々と起こるわけないじゃない。夢見過ぎよ、ヘタレ」 |
少年 | 18_boy09 | 「なっ、やっぱり俺に言ってんじゃん!」 |
少女 | 19_girl10 | 「あれーそうだっけー? ごめんごめん、ついうっかり文末につけちゃっただけよ。気にしないで、ヘタレ」 |
少年 | 20_boy10 | 「うっかりを繰り返すなよ!」 |
少女 | 21_girl11 | 「知っているかね。二度あることは三度あるのだよ。ヘタレ君?」(カッコつけて) |
少年 | 22_boy11 | 「ヘタレヘタレ言うなー!」 |
少女 | 23_girl12 | 「だーから別にあんたのことを言ってるわけじゃないってー。主人公がヘタレなんでしょー? 私のはただのうっかりミスですよー」 |
少年 | 24_boy12 | 「ミスじゃねぇ…傷ついたぁ…」(机に突っ伏す) |
少女 | 25_girl13 | 「ちょっ、邪魔よ! 見えないじゃない!」 |
少年 | 26_boy13 | 「お前こそ、さっきから何書いてんだ? 日誌はもう書き終わったんだろ?」(突っ伏したまま。拗ねモード) |
少女 | 27_girl14 | 「あんなもの、あんたが来る前に終わってたわよ。あーもう、早くどいてよ! 読んだら許さないわよ?!」 |
少年 | 28_boy14 | 「こんな近くちゃ読めねぇよっと…(起き上がる)…で、何書いてんだ?」 |
少女 | 29_girl15 | 「……内緒」 |
少年 | 30_boy15 | 「言えないこと?」 |
少女 | 31_girl16 | 「…まだ、言えないこと」 |
少年 | 32_boy16 | 「そっか…『まだ』、ねぇ…」 |
少女 | 33_girl17 | 「あんたの方は? 何か進展あった?」 |
少年 | 34_boy17 | 「いや、まだだな…ヘタレらしくうじうじしてる」 |
少女 | 35_girl18 | 「そう…相手の女の子はなにしてるの?」 |
少年 | 36_boy18 | 「主人公に見つからないように、必死に手紙みたいなのを書いてるな…内容は、分からない」 |
少女 | 37_girl19 | 「そう…でもきっと、そのうち…分かるかもね」 |
少年 | 38_boy19 | 「そうだな、そのうち…分かるといいな…」 |
少女 | 39_girl20 | 「分かるわよ。私が保証してあげる」 |
少年 | 40_boy20 | 「そっか、だったら安心だな」 |
少女 | 41_girl21 | 「…うん」 |
少年 | 42_boy21 | 「主人公はどうするべきだと思う? その内容が分かるのを大人しく待ってるか、それとも手紙を無駄にさせてでも行動を起こすか…」 |
少女 | 43_girl22 | 「さぁ…どっちでもいいんじゃない? どっちにしろ、結果は変わらないわ」 |
少年 | 44_boy22 | 「そうか」 |
少女 | 45_girl23 | 「ただ一つ言えることは…」 |
少年 | 46_boy23 | 「言えることは?」 |
少女 | 47_girl24 | 「女の子が書いてる手紙は、決して無駄にはならないってことね」 |
少年 | 48_boy24 | 「そうなの?」 |
少女 | 49_girl25 | 「だって、例え渡せなかったとしても、気持ちが消えるわけでも軽くなるわけでもないもの」 |
少年 | 50_boy25 | 「そうか…」 |
少女 | 51_girl26 | 「それに、もし本当に進展があったとしたら、何かの機会に渡せるかもしれないじゃない?」 |
少年 | 52_boy26 | 「何かの機会?」 |
少女 | 53_girl27 | 「例えば…一年目のお祝とかに、『あの時書いていた手紙はこれです』って、渡せるかもしれない」 |
少年 | 54_boy27 | 「そうか…結局読める可能性はあるってことか」 |
少女 | 55_girl28 | 「そう。だから、好きにすればいいのよ。早く読みたいのなら、待てばいい。我慢できないのなら、伝えればいい。主人公次第ね」 |
少年 | 56_boy28 | 「主人公次第、か…」 |
少女 | 57_girl29 | 「よしっ、出来た」 |
少年 | 58_boy29 | 「書けたの?」 |
少女 | 59_girl30 | 「うん。私の大事な気持ち…いっぱい詰めたよ。まだ全然足りないけど…少しでも届くといいな」 |
少年 | 60_boy30 | 「そうか…それ、もう相手に渡しちゃう?」 |
少女 | 61_girl31 | 「んーどうしようかなぁ…どうして欲しい?」 |
少年 | 62_boy31 | 「俺が決めていいの?」 |
少女 | 63_girl32 | 「よくってよ?」 |
少年 | 64_boy32 | 「じゃあ…一年後に受け取ろうかな」 |
少女 | 65_girl33 | 「・・・そう」(嬉しそうに) |
少年 | 66_boy33 | 「お前が…」 |
少女 | 67_girl34 | (あなたが…) |
少年 | 68_boy34 | 「好きだ」↓被る |
少女 | 69_girl35 | (好きです)↑被る |
2013.12.13 : 作成