Boy - word
≪ 01 ≫
君の世界
どんなに優しい言葉をかけても、どんなに強く抱きしめても、君の涙が止まるわけじゃない。僕には想像もできない痛みや苦しみが、君を苛んでいる。出来るなら代わりたいなんて驕ることすら出来ないほどに。それでも、僕がそばにいる間に見せてくれる笑顔に、嘘はないと信じたい。君は素直で感情を隠さないから、時には傷つけ合うこともあるけれど。それでも、一緒に前を向いて歩きたい。どれほどゆっくりでもいいじゃないか。その分、誰にも負けない思い出が作れる。人より短くてもいいじゃないか。その分全力で駆け抜けることが出来る。温もりも冷たさも、僕が全て受け止めてあげる。だからお願い、側に居させて…
余命幾ばくも無い闘病中の少女の彼氏。『貴方がいてくれるだけで』と願う彼女の心中を知らず、お互いにそばにいることを望んでいます。
届かぬ懇願 - BS
おい…おいってば……お前、何時までそこでそうしてるつもりだ？ もう、あいつはいないんだぜ？ この世のどこにも、あいつはいない。あいつの声も温もりも、お前に届くことはない…いい加減気付けよ……気付いて、くれよ……俺が、ここにいることを…
亡くした彼のことばかり考えている（自我喪失）彼女を必死に引き戻そうとするイメージ。