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Boy - word

≪ 01 ≫

狂いし君を

愛おしい…君が愛おしくて堪らない…狂おしいまでに…君を僕だけのものにしてしまうには、どうすればいいだろうか…殺したり閉じ込めたり、そんな凡人が考え付くような平凡な手段じゃ足りない。もっと高尚で、僕にふさわしい方法…そうか、君が僕を求め彷徨い、狂気に舞えばいいんだ。君は凡人だから、すぐに僕を閉じ込め愛の名のもとに殺したくなるだろう…そこを僕が抱きとめ甘く溶かせばいい…なんだ、至極簡単なことじゃないか。よし、ならば早速実行しよう。待っていてくれたまえ、僕の愛おしい人…ふふふ…


箱の中の亡骸

ごめん…ごめんな…俺、本当にお前を愛してたんだ…だから許せなかった…お前が他の人間に笑いかけることも…他の人間がお前に触ることも…だから閉じ込めた…まさかお前がこんな風になるなんて思わなくて…もう、俺さえも触れられないんだな…お前はもう、暖かな熱を返してくれないんだな…ごめん、ごめんな…俺からお前を奪って、ごめんな…

「俺からお前を」は、「お前が愛している俺を」の意。愛されてなんていないのにね。 自分への謝罪でもいいです。どっちの意味で書いたか忘れました←


二人の楽園

だって…だって仕方ないじゃないか! 僕がどれほど願ったところで、君は僕の前から消えていく…だったらいっそ、僕の手で消してあげた方が、君の為にもなるんだ…そうだろ? 君は僕を愛している、僕も君を愛している。そんな二人を引き裂くなんて許されるはずがないんだから…ほら、一緒に行こう? 目を閉じれば、そこは誰にも邪魔されない二人だけの楽園。誰も二人を引き裂けない、誰も僕たらを咎めたりしない…ほら、早く行こう? 大丈夫、痛くないから…ね?

彼女は恐がってます。無理心中です。姉弟? いや、多分関係ない…と思う。


溺れる程に

どうしてかな。こんなに毎日君に「愛している」を伝えているのに、まだまだ全然足りないんだ…想いが溢れて止まらない…このまま行ったら、この気持ちに溺れてしまいそうなんだ…ねぇ、お願いだ。この気持ちで君を壊してしまう前に、僕を壊してくれないかな? 君のその手で、僕を土に還してほしいんだ。…お願い、だから…


メロディ

どうして…どうして君の声が聞こえないんだっ! 耳障りな雑音(ノイズ)はこんなにも響いているのに、あの木漏れ日のように暖かいメロディがこの胸に届かない! 何故だ…何故なんだ…君は何処へ行ってしまったんだ…っ!!

雑音もメロディも、どちらも彼女の声のこと。目の前の彼女に対する愛情がなくなったため、好きだった声が雑音として聞こえています。


嘘の代償

どうして嘘なんてついたの? そんなに笑いものにしたかった? さぞ楽しかっただろうね、君に溺れていく僕を眺めるのは。でももう遅いよ? 君が言い出したことなんだから、責任は重大だ。さぁ、何からいただこうかな?


君が

君が鳥じゃなくてよかった。手を離した隙に飛んで行かれたら堪らない。
君が人形じゃなくてよかった。抱き返してもらえないなんて辛すぎる。
君が君でよかった。笑顔も涙さえも愛おしいのは、君が君だから。愛してるよ、いつまでも変わらないでいてね?

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