Girl - word
解放
本当は、気付いているのでしょ? 私が吐(つ)いた、些細な嘘に。気付かないふりをしているだけなのでしょ? …だから私も、気付かれていないふりをする。全てをあなたのせいにして、逃げる。…こんな卑怯な女を、あなたは何時まで庇うおつもりですか? …もう、よいのですよ? 私から解放されることを願われても。それは罪ではないのですよ? お願いです、どうか、私などの為に…傷つかないでください…
独占の鎖
あなただけが私の全てではないのに、あなたは私の全てであろうとする。それが当然かの如く。私だけがあなたの全てではないだろうに、私があなたの全てであると主張する。その両手に、数えきれない夢を抱えている癖に。嘘も方便、よく言ったものね。私を追いこんで何がしたいの? あなただけだとでも言わせたいの? …馬鹿みたい。遠の昔に、この首には、あなたの手へと繋がる鎖がかかっているのに…
おめでとう
あなたの一番の友達でいたいと願いながら、「おめでとう」が言えなくてごめんなさい。一度も真正面から伝えられなかったけれど、本当に大好きでした。あなたの日常に私がいないと知りながら、それでも止めることができませんでした。だから、あなたの幸せを願えない罰として、私の中からあなたを消します。私の知らないところで、幸せになってください。優しいパパになってください。届けることはしないけれど、心の隅で、祈っています。
ただ、あなたを
あなたが好き…あなたが、あなただけが…。なのに、この気持ちを音にすることが出来ない。音にしてしまったら、一瞬で砕け散ってしまいそうで…だから、もう少しだけ温めてることにする。あなたが好き、あなただけが好き…。気付いてもらえなくてもいい。ただ、あなたを、愛してる。
請い歌
いつの間にかあなたは、とても遠くへ行ってしまったのね…大丈夫よ、私、あなたが思うほど弱くないんだから。何時までもあなたを恋しがって泣くほど、弱くはないつもりよ。…だから、お願い。あなたを想って歌うことだけは、私に許してちょうだい。あなたを想うことだけは…止めさせないでちょうだい。
裏切りの心
ずるいよね…私があなたを裏切れないって知っているから、あなたは平気で私を裏切る…私にだって、黒い感情くらいあるのよ…? あなたが知らないだけで、私だって、あなたを蔑ろにできるのに…どうしてそこまで自惚れていられるの…? ねぇ…教えてよ…
哀しみの影
『あなたなんていらない』。そう呟いてしまいそうな時があるの。さっきまであんなに愛しかったのに、ふとした瞬間に価値を見失ってしまう。……… どうしてかな。そんな胸が張り裂けそうな時間が、一番心穏やかに過ごせるんだ…
共にあると言うこと
あなたがいるから私がいる。…なんて、そんな恥ずかしいこと言えないけれど。でも、信じて。あなたがいてくれるから、私が前を向けること。あなたと共にいたいから、こんなにも頑張れること。だから、お願い…私を置いて、死なないで…