Girl - word
独占禁止
『独り占めにしたい』なんて、なんて浅ましい感情。なんて汚らわしい感情。あの人は誰のものでもないから美しいのに、どうして独占なんてするの? 手垢なんてつけてしまったら、一生落ちない罪のように淀んでしまう…そんなの許さない、絶対許さない。あの人を穢す存在は許さない。例えそれが私自身であろうとも、絶対許さないんだから…
酷な花
あなたはなんて酷なのだろう…こんなにも私をいっぱいにしておきながら、いともあっさり切り捨てて…何気ない顔で笑って、何気ない話題に花を咲かせて、その陰で泣いている私に気付きもしない…あなたはなんて酷なのだろう…あなたはなんて……美しいのだろう…
届かない愛に焦れて
どうして届かないのかな…こんなに、こぉんなに好きなのに…あなたが鈍感なのかな? それとも私の愛が足りない? …そっか、この程度じゃ全然足りないんだわ…もっとあなたを知って、もっとあなたに近づかなくちゃ…。毎日あなたにお手紙を書きましょう、私の想いの丈を溢れんばかりに込めて…。ふふふ、楽しみにしててね…?
私の色
あなたが悪いのよ…折角あなたの色に染まろうと、私はこんなに真白でいてあげたのに…断りもなく他の女の色になんて染るから…そんな汚い色、あなたには似合わないわ…。そうね…仕方ないから、あなたを私の色に染めてあげる…(ざしゅっ)…ほら、赤よ? 情熱の赤、あなたへの愛で燃えているの。ねぇ、嬉しいでしょ? これであなたは私のものよ
何度か刺して頂ければ…: (;゙゚'ω゚')
甘いお仕置き
私がこーんなにも愛しているのに、あなたはちっとも気付いてくれない。本当に意地悪ね。そんなあなたには、極上のお仕置きをしてあげる。と〜っても痛くて、と〜っても甘いの。きっと、私なしじゃいられなくなるわよ…うふふ、素敵でしょ?
愛の採取
あなたが私のものになってくれないのなら、いっそ摘み取ってしまおうと思ったの。だって、私以上にあなたに相応しい女なんていないんだもの。あの女のあの女も、あなたを穢すだけ。触れられた場所から雑菌が入って、あなたを内側から穢していく。そんなの耐えられないもの。視界に入れるのも駄目。目が腐ってしまうわ。だからこうして摘み取って、大事に大事にしまっておくの。私のものになってくれないのなら、あなたは誰のものでもない。だから、一人ぼっちでいるしかないのよ? でもそれはかわいそうだから、私が一緒にいてあげる…ね? 嬉しいでしょ?
虚ろに。
真っ赤な愛
ただ、知ってほしかっただけだったの。私のことを、私の言葉で。あなたには、私の『言葉』が届かなかったみたいね…【痛み】という言葉が…。 どうして、そんなにあっけなく消えてしまったのかしら…もっと沢山の「言葉」を聞いてほしかったのに…。この真っ赤な愛で、私を濡らしてくれたのに…。 どうして、私の愛は最後まで受け取ってくれないの? ねぇ、どうして…?
【痛み】を愛として、相手を刺しまくった後。「真っ赤な愛」はそのまま血の意。【受け取ってくれなかった】のは、息絶えてしまったから。
赤のお願い
ねぇ…お願いがあるの…。これで、私の首を裂いてくれないかしら…大丈夫、とてもよく切れるから、なぞるだけでいいの。力なんて何もいらない、ただ、あなたの指を滑らせるのと同じ感覚で、なぞってくれればいいの。ね、簡単でしょ? ねぇ、お願いよ…あなたの手で、私を赤く染めてちょうだい…
殺されたい程、愛してる…
返却希望
私だけには嘘つかないでねって…約束したのに…どうして? 私より、あんな女の方がいいって言うの? ……ふざけんじゃないわよ! 今まで私の全てを食い潰してきたくせに、別の鴨を見つけたらお払い箱だなんて!! ……許さない絶対に許すものですか…私がこんなに苦しいのに、あなただけが幸せだなんて、誰が許すものですか……余所(よそ)に行きたいなら行けばいいわ…その前に、今までの私を返してもらうわ……ふふふ、何から返してもらおうかなぁ… あははっ
「今までの私」とは、物理的なものよりも、感情や身体的なもの。「両腕もいでやる〜」的な怖さを含めてもらえれば
手加減
好きよ? あなたがいないと息もつけないくらい。……なんてね、冗談よ。そこまで依存しないって。私が全力だしちゃったら、あなたなんてすぐ壊れちゃうもの。もうちょっと長く一緒に居たいじゃない? それからでも遅くないもの…ね?